不動産の売却や購入を成功させる秘訣は、
信頼できる不動産会社選びにあるといっても過言ではありません。
「家から近くの不動産会社でいいや」
「大手不動産会社だから安心だろう」
と安易に決めてしまうと危険です。
どの不動産会社に相談するかは、
地域での「実績」、営業マンとの「相性」、そして「信頼」に足る会社か?
この3点の見極めが今後の不動産取引を左右します。
実は大半の方は、残念なことに上手な不動産屋選びができていません。
結果、不人気な物件を紹介されたり、相場よりも割高な物件を勧められたりします。
大きなお金が動く不動産取引ですので、
もしも、私(現役の不動産営業マンです)が家を買うために不動産会社を探すならどのような点に着目するかをご紹介したいと思います。
免許の更新回数に着目
不動産仲介業を行うには、宅地建物取引業の免許が必要になります。
不動産会社にはそれぞれ免許番号が割り当てられており、そこからその不動産会社のおおよその営業年数が分かります。
例 兵庫県知事(3)第123456号
注目するのは()の中の数字。これは免許の更新回数の数字です。宅地建物取引業の免許は5年に1回更新があります。つまり5年以上営業している不動産会社なら(2)、10年以上営業している不動産は(3)となります。
(1)の場合、開業後0~5年未満のため、取引件数は少なくなりがちです。
となると、契約書や重要事項説明書の作成経験が少ないため、取引後に不安が残ることがあります。物件探しだけでなく、安全な契約を行うことも不動産取引には重要な要素です。
「営業年数が長いと良い」とは言えませんが不動産会社を選ぶ一つの材料として覚えておくと良いでしょう。
※知事免許から大臣免許へ切り替えると番号が1に戻ります(逆も同じ)ので、そのような場合、この理屈は当てはまりません。
不動産会社の種類
支店が多い大手不動産会社
メリット
支店が多い大手不動産会社は、相談できる窓口の多さが最大のメリットです。
さまざまな地域に多くの支店がありますので、安心感もあり、気軽に入れます。
実績も豊富にありますので、さまざまな相談に対応できます。
その反面、マニュアルに載っていないような案件や特別な事情を抱える案件には、対応しにくい環境です。
デメリット
転勤が多いため、地域に根差している営業マンはわずかです。
勤務経験があることは当然ですが、地域に根差した営業マンは、より有益な情報を持っていますので、大手不動産会社というだけでは安心せず、担当する営業マンの経験を見極めることが大切です。
エリアに特化している地元不動産会社
メリット
地域を熟知していること、 周辺情報などに詳しいこと、そして地域顧客とのつながりが深いことです。
従って、探している地域にあった細やかな提案や、地元不動産会社しかないお宝情報が聞けるかもしれません。
デメリット
テレビCMや屋外看板など、イメージ戦略が乏しいため、広域な情報収集がどうしても弱くなります。ピンポイントな情報を得るには地域の不動産会社が強いので、エリアを限定している場合であれば、地域の不動産会社に相談してみましょう。
動機や事情に耳を傾ける営業マン
物件探しは、自身だけの考えで行うのではなく、担当者に自分たちの条件を伝え、それにあった提案をしてくれる不動産会社が良いです。
良い担当者であれば、自分たちだけでは知りえなかった情報を聞くことができます。
例えばポータルサイトなどで家を探すとき、
・「通勤を考えてこのエリアで物件を探す」
・「憧れていたこのエリアで物件を探す」
といった探し方が一般的です。
それに対して、優秀な営業マンであれば、
・「ここのスーパーは商品が良くておススメです」
・「ここの定食屋が美味しいと評判です」
・「ここから行くなら、実は電車よりバスの方が早いです」
など。
このようにお客様の声に耳を傾ける営業マンであれば、自分たちの情報を伝えることで、様々な役立つ情報を教えてもらうことができます。
買手がファミリーなのか、ディンクスなのか、セカンドハウスで検討しているかなど、それぞれの世帯で必要な情報は異なりますので、さまざまな提案ができる営業マンは、物件探しの強い味方になります。
・魅力的な提案をしてくれない営業マン・・・・・×
・物件を押し付けるような案内をする営業マン・・×
・不動産会社側の事情だけを言う営業マン・・・・×
・買手の事情を把握した提案ができる営業マン・・・〇
相性の良い営業マンを選ぼう
不動産業者の中には、経験豊富なところもあれば、そうでないところもあります。
良心的なところもあれば、そうでないところもあります。
得意分野、サービス形態、取引に対する考え方なども、不動産業者によって大きく変わり、これらは担当する営業マンにおいても同じことが言えます。
・宅建士の資格
・知識の量
・コミュニケーション能力
・仕事の進め方
・フットワーク
・親切さ
不動産売買は、不動産業者選びも大切ですが、何より担当営業マンにかかっているといっても過言ではありません。安易に考えると、
・数百万円の損をしてしまう、
・取引が完了するまで無駄な時間がかかってしまう、
・余計なトラブル(契約前に話が流れる、裁判沙汰になるなど)が生じてしまう、
といったこと自体になり兼ねません。
担当者選びは、時間や労力もかかりますが、それによって回避できるリスクや得られるメリットの方がはるかに大きいと言えますので、慎重に選ぶことをお勧めします。
アフターフォローにも向き合う不動産会社を
取引後のアフターフォローにも親身になって向き合う不動産会社を選ぶようにしましょう。
物件購入後に瑕疵を発見する可能性もあります。
評判の良い会社や、知人から勧められるぐらい評価された会社であれば、アフターフォローにも期待ができます。取引完了後も気軽に相談できる不動産会社を選びましょう。
まとめ
ご覧の通り、会社だけでなく担当者によっても様々です。マイホームは一生に一度の大きな買い物。やはり信頼に足る人物から購入したいというのが本音だと思います。
不安に感じることがあるなら、担当者を変更してもらうのも一つの手です。長い付き合いになるからこそ、「相性」も大切にしておきたい。今回の5つのポイントを重視し、物件探しをしていくと購入後も、プライベートも充実していくでしょう。
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投稿者プロフィール
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前職は、不動産とは全く関係のない業界で働いていました。 不動産業に従事する父の影響もあり、またお客様の一大イベントである「マイホームの購入」にお立合いしたいと思い不動産業界に転職致しました。
不動産の知識としてはまだまだ勉強中の身です。 ですが、お客様一人ひとりに誠心誠意、情熱と丁寧さを持って接する気持ちだけは誰にも負けません。 気軽に声がけできる、安心できる不動産パートーナーになるまで、日々邁進致します。
お客様にとって住宅購入は、「一生の記憶」に残る経験です。 そんな人生の一大イベントを通じて、お客様に幸福をご提案できる、「宮脇さんから買って良かった」と思ってもらえるそんな営業マンになり、その後も不動産の相談者として一生のお付き合いができればと思います。
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