物件を購入する際、「内見」は非常に大切です。
インターネットで調べたときは良いと思っても、実際に内見すると、ネットの情報とは違った印象を受けることがあります。新築と異なり、実物を見学できる中古物件のメリットを活かし、自分にとって価値ある物件か確かめましょう。
今回は「どこを見れば良いか?」「なにを聞けば良いか?」など、内見時の疑問を解決します。
準備するもの
スムーズに室内を見て回るため準備が大切です。
見学時に持っておきたいもので、重要度が高いものを紹介します。
・図面(間取図)
・カメラ(スマートフォン)
・メジャー
・筆記用具
図面
間取りが書かれた図面は、広さや収納の位置、ドアの向きなど全体的な状況を把握するうえでとても重要です。基本的に図面は不動産仲介の営業マンが用意してくれます。事前に渡されている場合は忘れないようにしましょう。
カメラ
カメラは、帰宅し「どんな物件だっただろう?」となった際に思い出せます。複数内覧をすると、どこがどこの物件だったかごちゃごちゃになる場合があります。撮影しておくと、いつでも確認することができ便利です。ただし、入居中の物件は先に撮影の許可をとるようにしましょう。勝手に撮影を行うのはマナー違反です。
メジャー
部屋の寸法を計り、テレビ台やベッドなどの大型家具が置けるかどうか確認するために必要です。冷蔵庫や洗濯機などは設置スペースが決まっているケースが多いので、あらかじめサイズを測っておくと、購入時役立ちます。置く場所だけではなく、運び入れる際の動線となる玄関や廊下の幅なども計測しておくことをおススメします。
内覧時6つのチェックポイント
部屋の向き
日当たりはリフォームで改善できません。図面でおおよその向きがわかりますが、日差しが入る量やその明るさについては時間帯や季節によって変わります。もちろん、洗濯物を干す場所にも影響します。隣接する建物との位置関係をきちんとチェックしましょう。図面が南向きで期待していたけど、目の前に建物が建っていて日が入らない、なんて事もよくあります。逆に「リビングが北向きで期待していなかったけど、窓が大きいのですごく明るかった」なんてこともあります。
風通し、眺望、騒音
風通しや眺望は、変更できません。風が通らないと湿気がこもり、家が傷みやすくなります。実際に窓を開けて風を通してみましょう。その際、周囲の眺望と騒音もチェックしましょう。
間取り
家族で誰がどの部屋を使うか、どこにどんな家具を置き、どんな生活をするか、具体的に考え見ていきます。部屋の形によって使いやすさは変わります。収納や部屋の広さ、廊下の幅、天井の梁、階段の段差など、現在の住戸と比較し調べていくとイメージがしやすいと思います。
壁紙などの内装
中古物件はタバコのヤニやペットの臭いがすることがあります。これらは、ハウスクリーニングやクロスの張替で改善することが可能です。気になる場合は、担当営業マンに見積もりを依頼しましょう。
外壁や基礎
ヒビが入っていると内部の鉄筋や木材が腐食するので、10~15年周期でマンションなら大規模修繕、戸建住宅なら外壁塗装などの対応が必要です。
築15年を過ぎている物件は、修繕状況を確認するなど注意しましょう。
ガスと排水の種類
都市ガスかプロパンガスか、下水道か浄化槽かによって毎月の出費が変わります。
戸建住宅の場合は点検口の有無をチェックしましょう。ない場合は床下や屋根裏のチェックができないので、メンテナンスが行き届いていない可能性があります。
水回りのチェックポイント
浴室やトイレ、キッチンなど、使用状況によっては、ハウスクリーニングやリフォームが必要になります。取得時の費用に大きく影響してくるのでよく見ておきましょう。
キッチン
毎日使うキッチンは、使い勝手の良さが重要です。キッチンカウンターの高さは身長に合っているか、流し台の大きさは充分か、まな板や調理した食材を置く作業スペースがあるかなど、自分が使用する場面を思い浮かべて使い勝手を確認してみましょう。シンクは、水道を出してみることも大切です。水圧や水の色をチェックし、またシンク下にある排水管も確認し、水漏れの危険がないか確認しましょう。
浴室
浴室は、タイルのひび割れやコーキング補修の跡をチェックしましょう。タイルにヒビが入っていたり、割れてしまっている部分がないかの確認を行います。また、コーキング補修の跡がある場合は、過去に漏水があった可能性があります。担当営業マンに聞いてみるといいでしょう。
※コーキング補修とは割れた部分の修繕のために行う工事です。
トイレ
温水洗浄便座付きのトイレは、リフォームで取り付ける物件も多くあります。「温水洗浄便座は新しいから何の問題はない」と決め付けてしまわず、しっかり通電し、壊れていないかチェックしましょう。
毎日使うものなので、ボタンなどが劣化しやすく、壊れやすい部分になります。
売主に聞くこと
売却理由
理由はさまざまですが、近隣トラブルや事件事故などがあった場合、購入後にトラブルがついて回る可能性があります。
マンションの場合は隣人のみならず上下階の確認。音の問題でトラブルになるケースがありますので、注意が必要です。
世代や家族構成などもわかる範囲で聞いておきましょう。
戸建ての場合は、隣近所や町内会の雰囲気なども。昔からいる人ばかりの町内会と、新しい住人の入れ替わりがある町内会では雰囲気もかなり変わります。
一年の間にお祭りや大きなイベントなどがあるかどうかも聞いてみましょう。
まとめ
今回は、内覧当日を中心にポイントをご紹介してきましたが、事前にチェックすることも多くあります。スーパーや駅、病院といった周辺施設、バスの走行ルートや交通の便など。予習しておけば内見当日の精度もあがるでしょう。
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Q&A
Q.内覧では売主に直接話を聞けますか?
A.売主が居住中の物件であれば話を聞けることが多いでしょう。空家の場合は、仲介会社の営業マンを通じて質問することになります。質問項目もあらかじめリストにしておくとよいでしょう。
投稿者プロフィール
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前職は、不動産とは全く関係のない業界で働いていました。 不動産業に従事する父の影響もあり、またお客様の一大イベントである「マイホームの購入」にお立合いしたいと思い不動産業界に転職致しました。
不動産の知識としてはまだまだ勉強中の身です。 ですが、お客様一人ひとりに誠心誠意、情熱と丁寧さを持って接する気持ちだけは誰にも負けません。 気軽に声がけできる、安心できる不動産パートーナーになるまで、日々邁進致します。
お客様にとって住宅購入は、「一生の記憶」に残る経験です。 そんな人生の一大イベントを通じて、お客様に幸福をご提案できる、「宮脇さんから買って良かった」と思ってもらえるそんな営業マンになり、その後も不動産の相談者として一生のお付き合いができればと思います。
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